医師による「そけいヘルニア」情報サイト

ヘルニアネット
このサイトで取り上げるヘルニアについて そけいヘルニアQ&A
ヘルニアと聞けば椎間板ヘルニアを連想する方も多いでしょうが、ここでは腹部にできるヘルニア、特に成人のそけいヘルニア(脱腸)を中心に、情報提供します。

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プロフィール
十川康弘写真
上都賀総合病院外科 病院長
 千葉大学医学部臨床教授
 
専門医、医学博士、所属学会等〜
日本外科学会 指導医、専門医
日本消化器外科学会 専門医、指導医
日本消化器病学会 専門医、指導医
医学博士 ほか
 
医師としての想い
 
最近の日記/コラム
 

遺伝や加齢により起こるそけいヘルニア/症状は?治療法は?専門医師が明確にお答えします!

よくあるご質問  
そけいヘルニアになる原因は?
男女差は?
どんな症状なの?
なりやすい人っているの?
痛みはないから放っておいて大丈夫?
薬で治すことはできますか?
幼児や老人でも手術が可能?
手術による悪影響は?
 
ヘルニアQ&A

 
よくあるご質問
Q. そけいヘルニアになる原因は?
A. 年齢とともに筋肉が弱り、力の入りやすいそけい部(左右の足の付け根の部分)の隙間から体内の一部(腹膜や腸の一部)がはみ出してくるのです。組織のコラーゲンの低下が認められます。立ち仕事、力仕事、便秘の方、咳が多い方などに多く発生します。
乳幼児のそけいヘルニアはほとんどが生まれたときからです。

Q. 男女差は?
A. そけいヘルニアは圧倒的に男性に多い疾患です。一方、大腿ヘルニアはほとんどが高齢の女性です。

Q. どんな症状なの?
A. はじめは立った時、お腹に力を入れた時にそけい部に柔らかな腫れを感じます。指で押さえると引っ込むほどのものですが、次第に不快感から痛みになり、腫れが硬くなったり引っ込まなくなったりします。
若い人の場合は、入浴中などリラックスしたときに「腫れ」「ふくらみ」に気づくことが多いようです。
ただ、横になるとはみ出していたものが体内に戻りふくらみがなくなるので見逃してしまうことが少なくありません。
小児の場合は、入浴時や泣いたときにそけい部のふくらみを親が発見することが多いようです。

Q. なりやすい人っているの?
A. 乳幼児のそけいヘルニアはほとんどが生まれたときからのものですが、
成人の場合は加齢や職業などに関連があると考えられています。
たとえば、立ち仕事の多い職業や、便秘症・肥満・前立腺肥大・よく咳をする人・妊婦など、腹圧のかかる人に多く発症しています。

Q. 痛みはないから放っておいて大丈夫?
A. ヘルニアは自然には治りません。放っておくとはみ出しているもの(腹膜や腸の一部)の重さにより、どんどん大きくなることが多いようです。ただし、命に係わることは少ない病気ですから、日常生活に不便がなければ治療を急ぐ必要はありませんが、余裕のあるときに早めに治しておきましょう。

Q. 薬で治すことはできますか?
A. できません。
ヘルニアの唯一の治療法は手術です。以前は入院日数が多く再発も少なくない方法でしたが、現在は日帰りも可能なうえ、再発もほとんどない方法が行われており、安心です。

Q. 幼児や老人でも手術が可能?
A. 当院では、小児ヘルニアの手術は2歳から行っています。高齢の方や合併症をお持ちの方もほとんど問題ありません。一度ご相談ください。

Q. 手術による悪影響は?
A. 男性の両側のヘルニア手術で、まれに、精管に影響する場合があることが報告されています。片側の場合は熟練した医師が行えば問題ありません。女性の不妊症とヘルニア手術は無関係です。ご不安な方はご相談ください。

Q. 妊娠中のヘルニアは?
A. 妊娠中にヘルニアを発症した場合よほど緊急性がなければ手術を行うことはありません。出産まで我慢していただくのが無難です。妊娠前にわかっているのであれば、早めに手術を受けてください。

ヘルニアQ&A
Q. 50歳 男性 会社員
そけいヘルニアは、先天的なものと聞いたことがありますが、50歳の私もそけいヘルニアのような症状があります。足の付け根が膨らんでいるようで、抑えると引っ込むのですが、またすぐに出てきます。
 
A.
そけいヘルニアの可能性が大きいです。
痛みがないようですので、今のうちに手術により治療されることをお勧めします。放っておくと痛みが出始め、はみ出した腸などが元に戻らなくなり、緊急手術を要することがあります。

Q.(女性) 28歳 女性 主婦
最近お腹、特に下腹部が重苦しいことがあります。足の付け根も腫れているようで心配です。そけいヘルニアになるのはほとんど男性だと聞いていたのですが、女性でもなるのですか?
近いうちに子供がほしいと思っています。妊娠する前にしゅじゅつしたほうが良いのでしょうか? 
A.
そけいヘルニアの患者は80%以上が男性ですが、これはそけい管のサイズが女性は男性より小さく、比較的腸がはみ出しにくいためと考えられています。しかし女性でも立ち仕事の多い人、便秘症の人、肥満の人、咳をよくする人、妊婦の場合もなりやすい傾向にありますのでご注意ください。
妊娠中は、嵌頓などの緊急事態を除いて手術はしません。実際私は手術をしたことがありません。安全に手術をできる妊娠前に治してしまいましょう。

Q. 35歳 男性 店員
立ちっぱなしの仕事をしており、仕事開始しばらくすると足の付け根にふくらみができます。そけいヘルニアではないかと思いますが、どうしたらいいでしょうか。仕事が忙しくあまり休みたくありません。結婚間近ですが、彼女にこの病気を知られたくないのです。
 
A.
仕事に励み、また結婚間近の心境をお察しします。しかし、だからこそ、早めの治療をお勧めします。現在は日帰り可能の手術も行っており、1週間程度で仕事に復帰可能だと思われます。傷痕は盲腸よりも小さく、1年程度でほとんど目立たなくなります。

Q. 78歳 男性 無職
最近、腹部にやわらかなふくらみができて、少し痛みます。薬で治したいのですがいかがでしょうか。私のような老人では手術は必要ないと思っています。
私は、脳梗塞を起こしたことがあり、血栓予防のためにバイアスピリンとワーファリンを飲んでいます。手術に影響はないでしょうか? 
A.
残念ながらそけいヘルニアは薬では治りません。手術が唯一の治療法です。現在行われている手術は年齢的な問題は全くなく、ご高齢の方にこそ、不快感や痛みを取り除くための積極的な生活の改善をお勧めします。1〜2週間で普通の生活に戻ることが可能です。
血をサラサラにする薬を飲んでいる方は注意が必要です。処方医と相談した上で、1週間程度休薬していただくのが理想です。
 
ヘルニア専門外来 毎週水曜日 午前9時から11時 午後1時から3時半
一般外科外来 毎週金曜日 午前9時から11時
          第1、3、5土曜日 午前9時から11時
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上都賀総合病院
 0289-64-2161

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